第3号 和田由美さん (三重県伊勢市) 2005年10月19日訪問




やっと岐阜から出られて、そして女性です。まぁ、岐阜と同じ東海地方ですが、
三重県の伊勢市って近鉄電車に乗って行ったけど、思ったよりも遠かったです。

で、今までの砂金1号や2号とは随分と付き合いが古くて半分飽きていましたが、
今回の砂金3号は、今までにまったく会ったこともなく、かなり嬉しい気分です。

そして、記念すべき第3回目の砂金の人は、株式会社ダイコクヤの和田由美さんです。

アンパンマンは、下の方です

ダイコクヤは、創業90年くらいで、
そう、ハッキリとは分からないです。

とにかく伊勢の中では、
老舗のおもちゃ屋です。

だからって訳ではありませんが、
アンパンマンを抱っこしてます。

でね、この由美さんが、
すっごく優秀なんです。


では、次ぎにお進み下さい。

そして、この和田由美さんってね、こう見えても4代目です。 だから、どう見えるのでしょうか。しかし、本当に立派です。 で、地元の伊勢では老舗のおもちゃ屋として有名で、しかもアーケード街の中にあるので、 昔から自分がお店を継いで、4代目になるのが当たり前だって信じて疑わなかったんです。 しかし、それにもちょっとした訳がありました。 10月19日(水)に、三重県伊勢市の本店&支店にお伺いしました。 なんか昔懐かしいニオイがするぞ おもちゃって、その時代を反映させます どうやら伊勢市内に3店舗あるようです。この日は本店とそのすぐ近くにある支店でしたが、 これがまた今までに2回もドロボーに入られたことがあるそうです。しかしながら、犯人は まだ捕まっておらず、よりによって売れ筋ばっかを盗んでいるんで私は内部犯だと確信する。 だから、そんなことはどうでもいいんです。きっと大きなお世話です。ですから、 おもちゃ屋さんにもバブルの時代があり、平成元年に株式会社にしたはいいけど、 泡は必ずはじけるものです。そこで、由美さんが登場しました。平成12年です。 だから、まずは現状を把握するために現場に入って、徹底的にチェックをしました。 そして、倉庫で爆睡している埃をかぶった商品をさばくために楽天に出店しました。 そう、倉庫の在庫を店頭に置かず、直接販売するツールとして考えたんです。 でも、出店の費用は出せないと言われ、なんと60万円を自腹で払いました。

そして、まだ返してもらってはいない。


初めはネットでなんか売れないって、
そう周りから言われていたんですが、

売れてます。

当初の計画よりは、ズッと売れてます。

う〜ん、最近のものじゃなくて、
ちょっとレアだからでしょうか。

そこそこ売れてます。

この中に埋もれてみたい。。。
その他に由美さんが行った会社の立て直し策って、徹底した経費のチェックです。で、 セコムの契約を打ち切った途端にドロボーに入られました。だから、そんなもんです。 また、当時バンバンに売れていたプレステも利益率が5〜10%なので速攻で止めて、 正社員には退職金を支払い全員パートにしたんです。こんなこと社長でもできません。 で、売るべき商品をガラっと変えました。並べれば売れるテレビゲームよりも、 ジグソーパズルやモデルガン等の定番の儲かるカテゴリに総取替えしたんです。 それによって来客がバサっと減りましたが、売れたところで儲からずに忙しいだけで、 それよりは少しの来客でも売れさえすれば、利益が出るそんな品揃えにしたそうです。 こっちは、老舗の本店よ。自社物件よ どうせこっちは、支店だから賃貸よ だから、ひやかしだけならお客じゃない。買っていただける本当のお客さんを増やしました。 で、借金の返済についても、後で返すから待ってくれって由美さんが直に交渉をしたんです。 こんな話をズッと伊勢のコメダ珈琲で聞かされた私は、 ただただ感心するしかありませんでした。そしてまた、 伊勢にもコメダ珈琲があったんです。私は嬉しかった。 現在では、由美さんのテコ入れの結果、かなりの成果は出ているようです。 平成12年からバシッと行って、まる4〜5年がかかりました。立派です。 そして毎週土日には、お店の前に子供たちの行列が出来るほどの繁盛です。
一発ネタでウケようとするパーティー・グッズ

ま、こんな私にはまったく分からないけど、
こんなパーティー・グッズが売れるらしい。

だから、楽しいのか?


私だったら、トトロのぬいぐるみを買うね。
そして、私が猫バスになって乗せてやるさ。

あ、肝心のおもちゃのHPをまだお見せしていませんでした。


では、このHPをご覧下さい。

思いっ切りにぎやかです。
だって、おもちゃだもん。

おもちゃってマニアが多いですから、
リピーター率も高いんでしょうねぇ。


アニメって言葉を聞くと、永井豪と
ダイナミック・プロしか浮かばない。

まずは、ゆっくりとご覧下さい→

どうでもいいけど、お小遣い100円の時代を思い出す
そして、由美さんには4代目になる自覚が小さい頃から当然のようにありました。 で、由美さんは妹のかおりさんと2人姉妹ですが、本当はお兄さんがいたんです。 しかし、長男として生まれて来るべきお兄さんは死産だったんです。そして、 それから娘が2人生まれました。だから、お兄さんの分まで背負ったんです。 何十年も続く老舗のおもちゃ屋で、跡取りはきっと私だと言う自覚が勝手に芽生えました。 だから、会社を立て直すときも、きっと私の仕事だし私しかできないって思ったそうです。 妹のかおりです!年子です! 他人の杉山です!ご満悦です! だから、商売人の家に生まれてきたことを恨んだり悩んだりしたこともあったそうです。 そう、そこに生まれた時点でなにかを背負うってことが、周りの雰囲気で分かるんです。 でも、今こうして生活ができるのも、一浪をして京都の大学まで行かせてもらったのも、 このおもちゃ屋があったからこそだ、そう会社を立て直しているときに思ったそうです。 だから、絶対に恩返しをする。でも、とらわれたくはない。 会社を含め他人の言いなりだけには絶対になりたくはない。 このお店に生まれたと言う運命に逆らう訳ではないけれど、 その運命でさえも自分のチカラで新たに切り拓いてみせる。 そう熱く私に語ってくれました。でも、珈琲は冷めました。
そうよ、私は熱く生きたいのよ!
売れ筋商品のカードを手にした由美さんは、

“とにかく早く両親を安心して引退させたい、
 そのためには、私がやるしかないですから”
そう言うと、さらに続けて言いました。

“でも、だれからの指図も受けず、
 私のやり方だけで実現させます”

ってね。
名古屋始発の近鉄電車に乗って、伊勢市駅で降りた私は、
狭い改札を抜けるとそこに一人の女性が立っていました。

そう、愛車で迎えに来てくれた由美さんです。
だから、ちょっとは車を洗ったらどうなんだ。

でもね、約5〜6時間一緒にいましたが、
アタマのいい人だなぁ〜って思いました。

やっぱり老舗の長子だと言う責任感を潜在的に持っているんでしょう。また、
伝統や踏襲と言うのを自分なりに理解しようとする姿勢が強く感じられます。

初めて会ったんですが、初めてって気がしませんでした。
その証拠にまったりとした伊勢路を静かに堪能しました。

ま、今度、全国甘党で赤福に行くときは、
シッカリと段取りをするようによろしく!

本当にありがとうございました。本当に嬉しかったです。
                            杉山弘道