第0044滴 ~所有する虚しさ、手放す勇気

マックのPCを操作させたら、日本で5本の指に入ると言う男を、どうい
うわけだか10人以上知っている@自己申告って素晴らしい、と一人一人
の顔を思い浮かべながら、感激しきりの杉山です。

そう、世の中、言ったもん勝ちです。しかし、最悪のケースを想定して、
後腐れのないスマ~トな言い訳だけは、なんとか用意しておきましょう。

細木数子だって、ハズれることがあるんです。

さぁ、そんな私の右手はお金が貯まる百握りというハナシはバシッと
やめて、今日もサラ~ッとお読みください。



■ヒマさえあれば、裁判所に出掛け、
電話の通話料とか、サラ金の返済の申し立てを、傍聴しています。

刑事事件は傍聴人自体が怖いから、民事事件ばかりです。

裁判って、そのほとんどが、所有権の問題なんです。
資本主義の行き着く先が“所有する”ことなんでしょうかね。

■学生時代の一人旅で、無人駅に降りたとき、
近くのタバコ屋から流れてきた曲が、とても気になり
曲名が分からなかったので、耳に残ったかすかな感触だけをたよりに
半年かかって探し当て、やっとCDを手に入れました。

“I HEARD A RUMOUR” by BANANARAMA

話の流れをぶち壊すような曲で、申し訳ありません。

■でも、自分の手元にあると、まったく聞きません。

あれだけ欲しくて調べまくったのですが、所有すると
いつでも聴けるという、変な安心感のせいか、聴かないんです。

■多分、夫婦関係も、そうなってしまうんですよね。

私は違いますが、夫は妻を無意識のうちに所有しちゃってます。
妻から夫への気持ちは、よく分からないので、コメントはできませんが、
こうなると、ヒトではなくモノの関係です。

だから、私は違います。

■∴社長も社員に対して、そうなってしまいます。

社長も初めは無意識で、社員を“占有”しています。
“占有”というのは、その配下にある、という意味で、
柔道で言えば、けさ固めクラスで、逃げようと思えば逃げられる程度。

いつしか社員のことを、家族とかファミリーとか一枚岩とかって
言い出したら、無意識のうちに“所有”へ、バージョンアップしています。
柔道で言えば、縦四方固めクラスなので、とても厄介です。

■会社の中を上手く回す、雰囲気を良くしようと思うならば、
ベタベタな関係よりも、適当な距離感を保ち、
適度な緊張感をお互い発し続けた方が、長く続くし絶対良いです。

■本当に、人間に興味がある社長でしたら、社員を雇用せずに
外注として、良質なブレーンというポジションで
身の回りに置くと思います。

ヒトに興味があればある程、
雇用(=所有)することが怖いことだ、と思うはずだからです。

手元に置けば、粗も探すし、年を取るリスクも考える。そして、飽きる。
社員にも家族があるので“×4”が怖くなる。まともです。

人間に興味がないというか、何も分かっていない社長だけが、
競い合って数を増やしたがるだけです。結局は、見栄です。

■今、気になっているけど曲名が分からない、
ってのが、2曲ありますが、
決して調べませんし、分かっても買う気もありません。

所有した途端に飽きが始まり、気が薄れるからです。
偶然、CMとか深夜のラジオから流れてくると、
たまらなく嬉しいものです。

鮮度を保ち続けたいのなら、手放すことです。



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編┃集┃後┃記┃
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短編ビジネス小説を50分で書き上げたら、
本当に短編でした。原稿用紙、たったの5枚。

しかも、ビジネス小説なのに、列車内で
2人も殺されてしまった。

タイトルは『そして、砂漠』。

今、5年ぶりくらいに、バナナラマの曲が流れています。
いい時代だった。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。
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