沸点

「一生付き合いたいと思う人間とは一緒に仕事をするな」というステキな名言があるかもしれない。見たくない部分が見えてしまうからだね。ま、そーいうステキな名言があればの話だが。一方、この僕の名言に「いい友だちのままでいたければ一緒に旅をするな」がある。では、これについて淡々と説明しよう。以前に「泣くツボ」はどんな人間でもほとんど変わらないけど「笑うツボ」に関しては人ぞれぞれに異なる。だから、お互いの波長がズレたり関係がギクシャクしたときは「笑うツボ」がズレている場合が多いとお話ししたよね。僕、したよね?だから、したんだよ。しかも3~4回も。そこで今回はさらに上級者向けのお話だよ。旅に出るといつもより喜怒哀楽がはっきりと出やすい。君たちは気付いちゃいないけど多くの場合、一緒に旅に出掛ける仲間は「笑うツボ」や「喜ぶツボ」「怒るツボ」が同じなんだ。無意識のうちに肩を寄せ合っている。それが岐阜駅前のコメダ珈琲店でシロノワールを食っているときならOKだが、旅先では「ん?なんかいつもと違うな?」と違和感を覚えるときがある。あ、ちょっと待ってね。ここまで書いて自分で言うのもなんだけど、モーレツにいい展開だよね。はい、お話を戻そう。そのときの違和感の原因は「沸点」が違うからさ。例えば、お互いお笑いが好きで吉本新喜劇が大好きで辻本茂雄が演じる茂じいをこよなく愛し「笑うツボ」も「喜ぶツボ」もまったく同じだけど笑ったり喜んだりするまでの沸点がきっと違うはずだよ。つまり「そこに至るまでに温度差がありビミョーに時間がズレる」ということ。水の沸点は100℃だが、それが人間関係になるとそのひとつひとつで異なることがある。趣味嗜好がまったく同じ者同士でも「ん?なんかいつもと違うな?」と感じたときは、この沸点を疑ったり意識してみるといいだろう。指で剥くことができるスナックパインを三条河原のさらし首の如く見立てるとしばし目で楽しんだ。

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