日帰借景一覧

本居宣長旧宅(三重県松阪市)と吉平の天ぷら丼(三重県鳥羽市)

土曜と休日は乗り放題の青空フリーパス(2500円)で松阪城へと向かった。

「曇天でも青空とは是如何に?」と呟きながら快速みえ3号のシートに座った。

途中の高茶屋では踏切に亀が挟まったらしく、10分遅れで松阪に到着した。

松阪城を攻める前に御城番屋敷へ行った。整然としている姿がとても美しい。

係員の説明によれば、末裔たちで会社を作って屋敷の管理をしているようだ。

末裔以外に一般人も住んでいるようで、その家賃は毎月7~8万円とのこと。

次には『古事記伝』の執筆で知られる本居宣長の築320年の旧宅を訪れた。

12歳から亡くなる72歳までこの家で暮らし、私は目の前の本物に感動した。

2階の四畳半の床の間の柱に掛鈴を吊り下げて、執筆活動の息抜きにそれを鳴らして音色を楽しんだ。それゆえ鈴屋(すずのや)と呼ぶ。私も真似をしよう。

鈴屋を後に天守台へと登った。松阪城には天守はないが、石垣が実に凄い。

今では何も残っていないが、ここに天守があったかと思うだけで失禁しそうだ。

本居宣長記念館の受付で公式スタンプを軽く押した。石垣のデザインがいい。

別に目的もなかったが、せっかくの乗り放題なので松阪から鳥羽に向かった。

8曲目のiPodで鳥羽に着いた。15分ほど海を眺めていたら顔が潮臭くなった。

伊勢うどんを食べようと一番街の吉平に入ったが、天ぷら丼の誘惑に負けた。


途中の養老SAも楽しかった快晴の彦根城(滋賀県彦根市)

台風17号も去って笑うほど快晴となったので次女と一緒に彦根城へ行った。

半年前、電車で向かったときに垂井でダウンしたため、今日は車で向かった。

国宝・彦根城を軽薄短小なイメージに貶めているとしか思えない悪の元凶だ。

時代劇の撮影で時任三郎と要潤が目の前にいた。ここぞとばかりにデジカメを向けたら案の定、人生に疲れ果てたような女性スタッフに速攻で注意された。

「こっちはちゃんと入城料を払ったんだ。役者ではなく、その後ろの太鼓門櫓を撮ろうとしたんだ」と文句を言おうと思ったが、今日のところは勘弁してやった。

デジカメをスタンプ台の横に置き忘れたが、7~8秒で気がつき事なきを得た。

どうやら城下町の飲食店は火曜日が嫌いなようで、ほとんどが定休日だった。観光地だったら年中無休で働くんだよ!ほっこりやのラーメンは美味しかった。


行きも帰りもいろいろあって一日が凝縮された明石城(兵庫県明石市)

ふと病気のように急に放浪したくなったので鈍行に乗って明石城を目指した。

ところが、立花駅近辺で人身事故があったらしく、1時間半も遅れて到着した。

須磨海浜水族園にも寄りたかったが、ダイヤが混乱するだろうから断念した。

明石公園内のサービスセンターで公式スタンプを捺した。丁寧な対応だった。

垂水駅では土砂降りだったが、6分も経たないうちに吐くほどの快晴となった。

向かって右側に巽櫓。暑さのせいか観光客らしき人物はほとんどいなかった。

左側に坤櫓。伏見城の遺構であり、様々な破風の取り合わせが美しかった。

天守台のみが残り、ここには当時から天守が築かれることはなかったようだ。

明石駅界隈を見下ろすように坤櫓から巽櫓までを撮った。巽櫓の背景となった明石海峡大橋がぼんやりと映って何気にいい感じだった。風も心地良かった。

3人の老人が水彩画を描いていたが、プロ級に上手かった。羨ましい趣味だ。

明石駅構内にある菊水で遅めのランチを食べたが、偏差値53レベルだった。帰る途中、高槻駅で落雷があり信号トラブルで2時間も車内に足止めされた。


近日中に小牧山城へ行きたくなった岩崎城(愛知県日進市)

なぜか「小牧・長久手の戦い」を調べていたら、急に岩崎城へ行きたくなった。

くるりんばすが来るまで40分もあったので赤池駅周辺を亀のように徘徊した。

御岳口バス停で降り、5分ほどで住宅街の中にある岩崎城址公園に着いた。

物理的に人の気配はまったくなく、天守に入ったときは真剣に鳥肌が立った。


格安のハイボールを飲みながら「健康第一」について考えた僕@兵庫県伊丹市

兵庫県伊丹市にある病院に入院している術後の友人を見舞うためこよなく愛しているJRに乗った。最寄り駅は阪急の塚口駅だったが一日も早くJR全線を乗り潰したい僕は案の定、ムダに頑張った。

無理に歩かなくてもいい距離を15分もかけて歩いた。おまけに今日の関西は凄まじい猛暑だった。

1杯が99円という格安の角ハイボールで五臓六腑を潤すと最終のこだま690号で帰路に就いた。


吉田城(愛知県豊橋市)と長篠城(愛知県新城市)と鳥居強右衛門

紫禁城に一歩足を踏み入れたとき、日本の城を嫌と言うほどめぐりたくなった。

JRで豊橋へと向かった。その後、路面電車で豊橋公園内の吉田城に行った。

とにかく暑かった。豊橋から飯田線の鈍行に揺られて長篠城駅まで約1時間。

史跡保存館には、地元では知らない人はいない英雄・鳥居強右衛門がいた。

長篠城は宇連川と寒狭川の合流点の北側にある切り立った断崖絶壁の地に築かれていた。それを牛淵橋から撮影した。ちなみに「とりい・すねえもん」だ。


修学旅行生と外国人観光客で混雑していた二条城(京都府京都市)

二条城には過去に2回しか訪れたことがなかったので無性に行きたくなった。

趣や情緒という京都らしさが微塵も感じられず虫酸が走るほど大嫌いな駅舎。

定番の巡回バスは使わず、歩きにこだわった。途中、西本願寺に立ち寄った。

阿弥陀堂も御影堂も圧倒されるほど荘厳だった。10分くらい時間が止まった。

さらに堀川通を北へ歩き、いい感じに汗が滲み出たところで二条城に着いた。

二の丸御殿の前には絶えず修学旅行生や観光客がいたので撮影に困った。

二の丸庭園から観た二の丸御殿。廊下だけでも450メートルほどあるらしい。

特別名勝の二の丸庭園。ここで着物を纏った御婦人から撮影を頼まれたので笑顔でシャッターを押した。個人的には私とのツーショットをお願いしたかった。

東橋を渡った本丸櫓門の裏側。ここまで来ると修学旅行生も徹底的に減った。

本丸御殿は京都御苑内にあった旧桂宮御殿を移築したものだが、実にいい。

天守跡に登るとダークグリーンの堀を見下ろした。いい風が汗を拭ってくれた。

これが個人の所有物だったら固定資産税は一体いくらなんだろう?と思った。

二条城を十分に堪能した。ただ砂利埃がひどく、どうやら喉をやられたようだ。

最後に飲める油で有名な山中油店に立ち寄った。「京都を歩く!」シリーズを始めようと考えたが、とてもじゃないが体がもたいないので今回で終了とする。


越前大野城(福井県大野市)と恐竜博物館とソースカツ丼と丸岡城

動悸がするくらい城めぐり日和だった。越前大野城を目指して車で向かった。

途中、真っ青な九頭竜湖を眺めながら約2時間ほどで越前大野城に着いた。

想像していたより趣があり、宝くじで1万円が当たったレベルの気分になった。

そこから30分ほどの恐竜博物館だが、第3日曜日は「家庭の日」ということで観覧料が無料だった。ラッキー&ハッピー。童心に返って館内を隈なく回った。

坂井市内の四ツ屋食堂でソースカツ丼を食べたが、偏差値45レベルだった。

現存天守の丸岡城に登城。この威風堂堂感が何とも言えず素晴らし過ぎる。

450年以上も前の太い梁が、歴史を物語るかのようにそこに横たわっていた。

天守最上階から東の眺め。石瓦屋根は、この丸岡城だけにしか存在しない。

丸岡高校OBでサッカー部のキャプテンだった観光ガイドがそう教えてくれた。



残雪の山々を背景にした五重天守にしばし見蕩れた松本城

携帯電話の待受画面が名古屋城という、とても最近の女子高生とは思えない次女と特急ワイドビューしなの5号に乗って淡い雪が残る松本城まで行った。

まったく用事もないのに「記念行事のひとつ」として、旅先では必ず駅構内の観光案内所へ立ち寄ることにしている。この駅ではとても丁寧な対応だった。

快晴だが耳がちぎれるくらい冷たい空気の中、15分かけて松本城へ着いた。

城めぐりのきっかけとなった名城なので、最低でも2時間以上は眺めていよう。

現存する五重層の天守は、姫路城と松本城しかない最上級に貴重なものだ。

天井が見事な天守の最上階が貸し切り状態となったので動画で撮ってみた。

月見櫓で胡坐をかいて静かに瞑想する次女。できればここに住みたいらしい。

歴史的・文化的価値もさることながら、一個の建造物としても吐くほど美しい。

平日とは言え、ほとんど観覧客がいなかったので様々な遊びで城を愉しんだ。

こうしている最中にも、来週あたり彦根城にも鈍行で訪れようかとふと考えた。

どうやら次女は、現存天守のある12城を一日でも早くすべて廻りたいらしい。

父でさえまだ6つしか訪れていないのに。この角度がベストビューポイントだ。

なぜか急に今日から全国の駅弁を制覇しようと思った。まずは松本駅で買った黄金シャモめし(1000円:★★☆)だが、見た目以上にボリュームがあった。