日帰借景一覧

伊勢神宮の外宮と喜多や(三重県伊勢市)と鳥羽城(三重県鳥羽市)

今日が青春18きっぷの最終日だったので伊勢方面へ行こうと強引に決めた。

名古屋から快速みえ5号に乗ったが、河原田~津は第三セクターの伊勢鉄道に乗り入れるため、別途490円も支払った。なんとなく損をした気分になった。

1時間半後、JR伊勢市駅に到着した。駅の柱が木造でペンキも剥げていた。

伊勢神宮の外宮へ行き、心の中で深く参拝した。とても厳かな気分となった。

余裕で正午を回っていたので外宮に程近い鰻屋・喜多やの暖簾をくぐった。

いきなり縁起物のような石があった。どうやら自然にできたデザインのようだ。

せっかくなので上丼を注文したが、肝吸ではなかったのが激しく残念だった。

また、伊勢まぶしと言われる白飯にタレを混ぜ込んだ飯だったが、個人的には白飯のほうがいい。普通に美味しかったが、コストパフォーマンスに難がある。

伊勢市駅周辺で終わるつもりだったが、まったく時間が余ったので、その足で鳥羽へ向かった。水軍の城として有名な鳥羽城を訪れたが、誰もいなかった。

天守はないが、棚段の石垣群が執拗なまでに私の前立腺をそそり立たせた。

天守台の石垣をじっと眺めていたら、目の前にある鳥羽水族館のセイウチの鳴き声が確実に凄まじかった。近隣の住民たちは慣れてしまったのだろうか。

天守台から鳥羽湾を臨んだ。鳥羽に来るのは、昨年の3月11日以来だった。


小雨が舞う中、腹を抱えて爆笑した亀山城(三重県亀山市)

ずっと気になっていた亀山城まで残り少ない青春18きっぷを使って向かった。

電車で1時間半、JR亀山駅からゆっくり歩いて15分で辿り着いた。

ところが今回の目玉である現存する多聞櫓は平成大修理でこの有様だった。

私の心境を察してくれているかの如く、陽は照っているのに雨が降ってきた。

もう1つの目的だった粋なカフェを訪ねたら、あろうことか「CLOSED」の看板が出ていた。まったく心からお笑いだ。もう当分この地を訪れることもないだろう。


心拍数がべらぼうに上がった山頂に聳える岩村城(岐阜県恵那市)

同じ岐阜県なのに一度も乗ったことがなかった明知鉄道で岩村へと向かった。

ここまでの趣は要らないと思うくらいレトロのさらに前のアンティークだった。

重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い街並みを一人、歩いた。

今回の目的は当然、岩村城。再建された太鼓櫓と表御門が迎えてくれた。

本丸に続く勾配のある山道を購買部が大好きだった弘道がひたすら登った。

日本一高い地に築かれた山城だけあり、一気呵成に登ろうと無闇矢鱈に張り切ったら吐きそうになった。47年間も働き詰めの心臓が一瞬、悲鳴を上げた。

本丸の六段の石垣はとても有名であり、岩村城を代表する景観のひとつだ。

やっと呼吸も整ってきた。ちなみに日本三大山城とは、岩村城、高取城、備中松山城のことを言う。賢人であるならば、常識の範囲として覚えておくことだ。

遠い紅葉が美しかった。紅葉といえば、最近では尾崎紅葉よりも山村紅葉を思い浮かべてしまう。まず間違いなく2時間サスペンスドラマの観過ぎだろう。

ふと岩村を訪れてから何も飲み食いしていない現実に気づき、指定文化財の勝川家の中で営んでいる蕎麦屋ゆいに入った。

温かい天ぷらそばを注文した。風と雨で冷えた体にはまったく嬉しかったので汁まで飲み干したかったが若干、塩分が気になったのでここはグッと堪えた。


50歳を過ぎたら、ほぼ毎月くらい訪れたい下呂温泉(岐阜県下呂市)

それもどうかとは思ったが、青春18きっぷを使い切る目的で下呂へ向かった。

飛騨金山を過ぎた辺りの飛騨川だと思うが、軽く眠っていたので自信はない。

快晴!岐阜から約2時間で目を閉じても歩けるほど I LOVE 下呂に到着した。

滔滔と流れる飛騨川。ちなみに、「とうとう」と読む。まったく吐くほど癒された。

「久しぶり!」と親友のロンリー・チャップリンに話し掛けたが返事はなかった。

ビーナスの足湯に一人、浸かった。足湯でものぼせることを身をもって知った。

死ぬほど喉が渇いたのでビールを飲もうと中級の飲食店を探したが、どうやら
下呂界隈は木曜日定休の店が多いようだ。駅前の安っぽい店に駆け込んだ。

努力と根性で使い切った青春18きっぷ。おそらく二度と買うことはないだろう。


1円も使わなかった多治見のオリベストリート界隈(岐阜県多治見市)

青春18きっぷがあと2回分も残っているが、ふと気がつけば今週の土曜日が
最終日だった。そこで、残りを消化することだけを目的に多治見へと向かった。

JR太多線の可児駅から下切駅までの車窓を動画に収めた。ホッと癒された。

さっそく駅構内の観光案内所で係員から見学ルートを丁寧に教えてもらったが
そもそも18きっぷの消化が目的であって最初から多治見に興味はなかった。

とは言え、せっかくなので最も手ごろだと感じたオリベストリートに歩を進めた。

きっと土岐川。少し濁ってはいたものの、やはり山と川はいいと改めて思った。

やっとオリベストリート。左側の黒い大きな建物は交番だった。申し訳ないが、
まったく何もない町だと感じてしまったのでもう二度と訪れることはないだろう。


実に滞在時間がたった30分ほどの小田原城(神奈川県小田原市)

あと3回分ほど青春18きっぷが残っているので小田原へ行こうと思い立った。

岐阜→豊橋→浜松→静岡→熱海→小田原という5時間ほどの鉄道旅だった。

駅に着くや否や目的の小田原城を目指して炎天下の中を小走りで向かった。

銅門を2分ほど見学すると天守へと歩を進めた。観光客は多かった気がする。

ぜえぜえと息を切らし、大量の汗を流しながら重厚な常盤木門を眺めていた。

天守。その手前に小さな動物園があったが臭いそうだったので寄らなかった。

歯科のインプラントの如く整然と積まれた石垣を横目に天守の奥へと進んだ。

天守最上階の展望室より伊豆大島方向の景色。ずっと汗が止まらなかった。

二の丸隅櫓を撮影すると小田原駅へ向かった。実に滞在時間は30分だった。

小田原駅から5つ戻り、昨年10月に訪れた熱海で水分を補給しようと降りた。

世間はすでにお盆休みなのだろうか、平和通り商店街はとても賑わっていた。

脱水症状気味だったので最初に目に付いた丸福という飲食店に駆け込んだ。

小田原城は「日本100名城」の中の23番。おそらくもう行くことはないだろう。


この猛暑のせいなのか、貸し切り状態だった西尾城(愛知県西尾市)

この際、多少の日焼けは仕方がないと割り切り、近場の城めぐりに出掛けた。

愛知県の西尾市。JRが通ってないので名鉄の鈍行に揺られてたどり着いた。

その目的は西尾城。最初に再建された鍮石門(ちゅうじゃく)が迎えてくれた。

奥には旧近衛家の立派な茶室があった。一服400円だが、何気に躊躇した。

天守はなく、本丸、二の丸跡の一部は小さな歴史公園として整備されている。

15年前に復元された本丸丑寅櫓に向かったが、蛇が出て来そうで怖かった。

櫓内部の動画も撮影したが、3分の2がブレていたので腹が立って削除した。

資料館から眺めた本丸丑寅櫓。画像は美しいが、その場は暑くて苦しかった。

そろそろ水分を補給しないとアスファルトの上に倒れるのではと若干、焦った。

見知らぬ男性に「@$かく寺はどこですか?」と訊ねられたので「知らない」と
答えたが、確実に目の前の看板に書いてある崇覚寺のことだと5秒で察した。

その男性には申し訳なかったが「滑舌が悪いからだ」と自分に言い聞かせた。

僅かな空腹感だったが、せっかくなので観光案内所で教えてもらった鰻屋へ。

二層の上丼を頼んだ。猛暑のせいだろう冷たいお茶のほうが美味しく感じた。


永平寺と丸岡城と恐竜博物館(福井県吉田郡・坂井市・勝山市)

世間がGW最後の日、1ミリも暦に左右されない生活の私は福井へ向かった。

途中、杉津(スイヅ)パーキングエリアから曇天で少し残念な敦賀湾を臨んだ。

最初は曹洞宗大本山の永平寺。総本山と大本山とでは何が違うのだろうか。

若い雲水は数えられないほどいたが、さすがに太った者は一人もいなかった。

とてつもなく広い寺内を巡ったが、どのショットも絵になってしまうのは見事だ。

真夏の猛暑でも涼しいだろうとは思ったが真冬の厳冬では凍えるとも感じた。

見上げた階段。下からのショットだが、あまりに壮絶過ぎて閉口してしまった。

桜が散った後の緑が目に眩しく、森林浴と光合成を存分に愉しめそうだった。

永平寺を後にし、一乗谷へと向かった。その道中にあった蕎麦屋で一服した。

朝倉氏で盛り上がる一乗谷。大河ドラマで取り上げて欲しいという署名運動が
そこら中で行われていたが、限りなく華がないから確実に無理だろうと思った。

一乗谷朝倉氏遺跡へ辿り着くまでに巨大なアオダイショウ(2匹)と遭遇した。

一乗谷城へは後日、もう一度ゆっくり訪れようと思った。次はメインの丸岡城。

それは坂井市内の何の変哲もない町中にポツンとあったが、それもまたいい。

見事な枝垂桜を背に天守へ向かった。感動のあまり胃液が込み上げて来た。

こじんまりと小さいが風格も風情も実に素晴らしい最高級レベルの☆☆☆だ。

観光客もまばらで、それはそれで寂しい気もしたが個人的にはせいせいした。

1階では何もない空間が本物感を醸し出して凄い。湾曲した柱が気に入った。

急な階段は現存する名城ならでは。片手でロープを手繰り寄せてよじ登った。

2階で梁を眺めながら古の情景を思い浮かべようとしたがまったく無理だった。

「日本100名城」の中の36番。また、12しかない「現存天守」の貴重な1つ。

間違いなく良過ぎるほどいい。確実に再訪すると五臓六腑が雄叫びを上げた。

少し時間があったので恐竜博物館まで足を延ばしたが、これが感動するほど
良かった。次に丸岡城や一乗谷城を訪れた際には、飽くまでじっくりと観たい。


中山道の小さなスポットに癒された美濃赤坂宿界隈(岐阜県大垣市)

一度、訪れてみたかった近くて遠い中山道・美濃赤坂宿界隈へと足を運んだ。

JR美濃赤坂駅は昭和が漂う無人駅で3時間に1本しか電車が走っていない。

駅から5分の場所にある個人所有のお茶屋屋敷跡は「ぼたん園」として有名。

恐ろしいほど来園者の平均年齢が高く、私などヤングマンもいいところだった。

とっくにピークは過ぎていたものの、まだ満開のぼたんがそこかしこにあった。

この右側に「左たにくみ道」道標があったが、収めたつもりが入ってなかった。

とにかく圧倒されるほど立派な家が桝形にあり、固定資産税が心配になった。

個人的には好ましい水辺の赤坂港跡。人目をまったく気にせず動画を撮った。

そろそろ喉が渇いてきたが、自販機もなかったのでそのまま西へ歩き通した。

20分ほど歩いて昼飯町に。昼飯と書いて「ひるい」と読むことを初めて知った。

また赤坂宿方面へ戻り、唯一とも言える土産物店の五七処の暖簾をくぐった。

まるで遠近法で描かれたような懐かしい白と黒。ずっと残しておきたい一コマ。

よくは知らないが、廃線となった西濃鉄道の昼飯線だと思うがよくは知らない。

その後、せっかくなので大垣に寄った。おかしなものでこんな大垣でも都会に
思えた。駅前にあるチャングイという中華料理店で五目ラーメン定食を食べた。

平均点以下だったが満腹にはなった。すぐ近くの大垣城で一人、はしゃいだ。

桜の花が散ると幹の至る所に毛虫が目立つ。住吉燈台の前でしばし耽った。

そこから水門川へ下りると10分ほど水面を眺めた。そろそろ喉が渇き始めた。


歩き疲れた東山動植物園と一本の覚王山界隈(愛知県名古屋市)

本来なら一泊で金沢へ行っているはずだったが、日本海側の不安定な気候に
嫌気が差し、金沢とは何の因果も脈絡もない快晴の東山動植物園を訪れた。

さすが平日の午前中だけのことはあり、限りなく独占状態に近い園内だった。

入ってすぐ右側に3頭のインドゾウを発見した。エレファント・マンを思い出した。

その後、初めてスカイタワーの展望階へと上がり、四方を眺めた。もともと私は
水族館は大好きだが、動物園には興味の欠片もない。アウトドアは苦手だし。

地下鉄東山線で2駅目に覚王山があったので、せっかくなので寄り道をした。

覚王山アパートの裏には、商品のようなガラクタのようなものが積んであった。

タイ王国から寄贈された釈迦の遺骨を安置するために建てられた日泰寺だが
私はなんとなく気に入っている。天気も手伝ってか、今日も気持ちがよかった。

まだ昼食をとっていなかったので一旦、名駅に戻るとつな八の暖簾をくぐった。

空腹よりも全身の疲れのほうが勝っていたので、ほとんど味は覚えていない。

巨大な美しいクリスマスツリーがあったと今、この写真を観て急に思い出した。