鳥皮、本革、旭川。ってことで、北海道は旭川なう。ジャパンは島国だから外国のことを「海外」と呼ぶけどスイスやハンガリーなどの内陸国は「陸外」とでも呼ぶのだろうか?そんなもん「国外」に決まっとるがね。だから、そんなことはどーでもいいんです。え?なんで旭川くんだりに行ったのかって?ハハハ、君たちって肝たちと呼びたくなるくらいイチイチ残念ちゃんだね。この僕の両極端移住計画の視察だがね。冬は暖かい沖縄、夏は涼しい北海道。で、花粉症に苦しむ春もスギが生えていない沖縄と北海道で過ごしたひ。まるで天国じゃん!どうせ死んだら地獄に堕ちる僕だから、ご存命中くらいは天国気分を満喫させておくれよ。で、湿っぽい岐阜なんか玉宮界隈を徘徊中のさとちゃんにあげる。新聞をやめて半月が経過したが、極めて心地良いねぇ。テレビもまったく見ていない。まるで心が吉田川の清流に洗われるようだ。ま、僕に心があればの話だが。自然に入ってくる情報だけが真実だろう。では、旭山動物園に朝一で一滴増す!
「星跳在景」一覧
キャラメルフラペチーノとチキンシーザーと『月と六ペンス』
初夏に芽吹く街のニオイを満喫しようと出掛けた僕は、ちょっとだけ歩き疲れたせいもありスタバ@イオンモール各務原店に入った。「ねぇ、一緒にいるときくらい本を読むのをやめたらどうなの?」マリコは言った。「うん。でもさ、今ちょうど面白いところなんだよね」僕は横顔で静かに答えた。街を散策するときの僕は必ず一冊の文庫本を持って出ることにしている。「モームが好きなの?」とマリコ。「あぁ」と僕。シンガポールのラッフルズ・ホテルをこよなく愛したサマセット・モームを楽しむためにはシンガポール・スリングが不可欠だろう。でも、僕は今、目の前にある「キャラメルフラペチーノ」をすすっている。「何が一番好き?」「ん?『月と六ペンス』だよ」と答えると僕は「やれやれ」とため息をついた。どうやらまったりと『雨』を読むことは困難なようだ。「小説ってウソで固められた感じがして苦手なの私」とマリコは肩をすくめた。「そうかな?多くの人は難しい真実より、分かりやすいウソを歓迎するものだよ」「例えば?」「『僕、頑張ります!』とかね」。